Webサイト作成とSEOは切ってもきりはなせないものです。「Webサイトをつくって公開したらOK、誰にも見られなくていいよ」 という特異な人は別ですが、やはりせっかくつくったのだから見てもらわなければ意味がありません。
特にe-commerceサイトであれば、SEOを施すことはもはや生命線で、これなくして成功はありえません。
ここで問題になるのが、誰にSEOを頼めばよいか
SEOの専門業者に頼めばいいんじゃないか?
そう考えるのが普通です。
しかし、Webサイトを作ってからSEOを考えると、必要なタグを入れなおしたり、そもそもSEOに適していない構造のHTMLをやりなおさなければなりません。
そもそもHTMLやCSS、プログラムを知らない人にSEOを頼むと、現実的ではなかったり、うわっつらの提案を出してくる可能性もあります。
ではどうすべきか。一番簡単なのはWeb製作もSEOも一度に請け負ってくれる会社を探すことです。
ここで問題になってくるのが、適切なSEOができる会社か否かを見極めるのは非常に難しいということです。
こちらのサイトによくまとめられていたので紹介します。
Web制作会社の言うSEOは、顧客が望むSEOではないかもしれない
だめなSEOのケース
タイトルとmeta description / meta keywords をきちんと記述してあるだけで SEO を完璧に実装しましたというケース
これは当然SEOの基本の基本なので、記述してあるのは当たり前です。メタタグ系で重要なのは、その中に何が記載されているか。きちんとリサーチをして客観的に導き出されたキーワードをつかっているかなどが重要です。
低品質な外部リンクをサイト公開と同時に大量に貼り付けて検索上位をすぐ実現できるサイトが完成しましたと主張するケース
とても危険です。一時的にアクセスがあがる可能性がありますが、スパムサイト扱いをうけて最悪だとGoogleやYahooの検索エンジンから削除される場合もあります。
”サイト設計段階でSEOを取り入れることの本質的な意味”がわかっておらず、サイトに大幅な修正を加えられないケースでよく活用するSEOの実装テクニックばかりを駆使しているケース
冒頭でいった、”現実的ではない提案”がこれにあたります。HTML,CSS,プログラムがわかっていれば、Webサイトをみて(ソースをみれればなおよい)、やろうとしているSEOのだいたいの難易度がわかります。
クライアントにも当然予算があるわけで、それをとんでもなく超過した提案はまったく持って愚の骨頂です。自分たちで修正作業をしない、提案だけのSEO会社はこれをやってくる可能性があるので要注意です。
カテゴリ名称には検索数が高い検索キーワードを入れればよいと考えたものの無駄にキーワードが盛り込まれ過ぎて過剰なテキスト詰め込みになってしまったケース
これはSEOに関する知識がない証拠です。キーワードの詰め込みは100害あって一利あるかどうかです。
そのWeb制作会社が担当したWebサイト間で密かにスパム的な手法で相互リンクが結ばされるケース
これは論外ですね。もはや犯罪だと思います。プログラムへのアクセス権があるのが自分たちだけなのをいいことに、勝手に他のサイトへリンクをはり、いわゆる”外部リンク”を勝手につくりだしているということです。
良いSEOができるかの判断基準
世のWeb製作会社、SEO会社が掲げている「SEOサービス」というのは定義がありません。どんな手法であれ、SEOに影響するものであれば、SEOサービスといっています。
なので、その会社が良いSEOができるかどうかの判断基準は少し難しいです。
先のサイトに記載されていたケースは私も賛成できるので、引用させていただきます。
「ユーザーにとって良質なサイトを作れば自然とSEOができますから、うちは SEO という概念そのものを特段考えていません」「ユーザのソリューションになるサイトを創れば、それは検索の上位に表示される」「ユーザー思いのウェブ設計なら、わざわざSEOなどというものは・・・」などと回答する、SEOの本質を履き違えたWeb制作会社には依頼しないことです。
極端なはなし、フラッシュと動画だけで作ったサイトがユーザーにとって良質なサイトです といわれてしまったら、終了 ちーん です。検索されません。
Webサイトを見るのは人間だけではなく、検索ロボットもまた閲覧者の一人です。人間はフラッシュと動画だけのページでも情報を得ることができますが、残念ながら現段階でロボットはこれらを読み解くことはできません。
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WordPressで構築する場合の質問例
「SEOも考慮してWordPressを導入して制作をお願いしようと考えているのですが~」
これを質問して、
システムそのものがSEOに有利なんですといえば問題外です。
プラグインが豊富であるから~という回答をされた場合、そのWeb制作会社はSEOで推奨されているプラグインに依存しすぎる可能性があり、それをリスクとして認識する必要があります。
「WordPress システムが重要なのではなく、出力するHTMLページのソースコードが大切なんですよ」と回答してきたら良さそうに見えますが、さらに突っ込んでどのような観点からSEOを意識しているのかを質問するとよいでしょう。例えば W3C Markup Validation Service でエラーゼロにすることで上位表示されやすくしますと回答してきたらSEOの知識が怪しいということです
検索エンジンに見つけてもらうため、こういうSEO施策が必要で、WordPressを使うとそれが少ない工数で実現できて、コスト面で優位性があります というのが正解だと思います。もちろん、"こういうSEO"というのは説明義務があります。
だめそうでだめではないケース
「制作会社自らSEO要件考慮したWebサイトを開発しておいて、直後に改善案や改修が入るのはおかしいのではないか、それは本来制作段階で盛り込まれていてしかるべきではないか」と疑問をお持ちになる方がいらっしゃるかもしれません。しかし現実には、制作段階で100%完璧に意図通り盛り込むことは難しいことも多々あり、コンテンツも全て揃ってサイトに反映して初めて変更の必要性が判明することもあるのです。
作成途中での仕様変更はよくあることです。それを繰り返していると最初の構想から離れていきます。それらを調整するために完成後の修正提案があがることはごくごく自然なことで、むしろSEOをちゃんと考えているともとれます。
まとめ
今回は良サイトをもとに簡単に解説してみましたが、できることならご自身がSEOの勉強をするのが一番よいです。実際のHTML,css,プログラム修正はできなくても、少なくとも、やろうとしているSEO対策が正しいものなのか悪いものなのかの判断ができるからです。
当記事も含めて、SEO関連のサイトは山ほどあります。ぜひさまざまなサイトをチェックして、SEO知識をふやして、無駄のないWebサイト構築/リニューアルを目指してください。
SEO関連の本もたくさんあるので、紹介したいのですが、胡散臭くなるので、ご自身で探してみてください。
アマゾンで”SEO”と検索すればたーーーーーーーーーっっくさんでてきます。
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