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Umbracoとは?
Umbracoとは.NETベースのWebサイト構築パッケージです。日本ではあまり知られていませんが、特にヨーロッパで人気のあるパッケージです。WordPressと比較されることが多いようですが、反応速度、管理画面のリッチさ、開発のしやすさはUmbracoに軍配があがる気がします。これらの点をアドバンテージとしてあげている評価記事がありますが、私自身インストールし動かしてみましたが、同感です。
Umbraco7.2 インストール直後の画面
.NETの開発をしている方はそのまま技術が使えるので、とっつきやすいと思います。Umbracoに依存した構文やお決まりなどがあまりない印象です。
ちなみに、管理画面はこれです。WordPressよりシンプルです。
CMS自体は無料です。ソースをダウンロードしてサーバにインストールすれば使えます。
WindowsOSやSQL Server(無料のSQL Server CEでも可)のライセンスを買わないといけないので、.NETベースのCMSは小規模のサイトではファーストチョイスにならないかもしれませんが、拡張性も高く、WordPressでは手に余るような規模のサイトでも余裕で対応できるので、将来的な拡張を考えるのであれば候補として入れておいたほうがよいかもしれません。あとは、近くに.NET技術者がいらっしゃる場合は、Umbracoを選ぶメリットが十分あると思います。
Magentoでもそうですが、世界で人気のある技術・ソフトウェアと日本のそれとは大きな乖離があります。どちらが優れているとは一概にはいえませんが、たとえば、開発をオフショアしたり、新たな追加機能やセキュリティ改善などが期待できるはどうしても利用者人口の多い、前者といわざるえません。
問題はマニュアル・チュートリアルの言語。
日本であまり知られていないということは、日本語記事はほとんど皆無です。英語文献はたくさんあるので、ここを乗り切る根気があれば十分手を出すに値するものだと思います。
WordPressは世界中で人気、かつ日本でも人気というまれな存在です。人気ゆえにセキュリティ面での問題が多く、アタックを受けたという報告が後を絶ちません。日本語の文献もあふれているので、技術者も多い。語弊を恐れずにいえば、問題が多く、ライバルが多いということはベンダーの乗り換えリスクが高い。あまりおいしい市場とは言えません。
と、まあいろいろいいたいことはありますが、これはWordPressをディスる記事ではないので、早速Umbracoの紹介いきます。
日本語文献の少なさからマイナーイメージがあるUmbracoですが、世界に目をむけるとMagentoは超有名なパッケージであり、今、最も勢いのある.NETベースのCMSパッケージといえるでしょう。
公式ホームページ:https://umbraco.com/
Umbracoインストール
Umbraco管理者画面の使い方
管理者画面URL:http://<domain名>/umbraco
Umbraco移行
設定ファイル・技術情報
- Umbraco多言語化の方法
- Umbraco テーマ(デザインスキン)を変更する
- データベースをSQL CEからSQL Serverに変更する方法
- Umbracoでタイトルと別名のURLを作成する方法
開発者の方へ 参考になった書籍
Umbracoの基本的な機能とかは自身でインストールしてさわっていれば分かると思うので、この本はもうちょっとつっこんだ内容です。コードサンプルもあるので機能をカスタマイズする必要がある開発者向けの一冊。英語です。
必要スペック
Umbracoは、.NET上で動くソフトウェアです。Windowsサーバで動かす必要があります。
以下、Umbraco 7.x.xのシステム要件です。
OS | Windows2008以上 |
Webサーバ | IIS7以上 |
.NETバージョン | 4.5 |
その他 | ドキュメントルート以下のRead,Write,Create権限 |
データベース | SQL CEかSQL Server 2008以上か、MySQL |
サポートブラウザ |
Firefox (Latest) Chrome (Latest) Google Chrome 7 and above IE10+ (will not alway work correctly in lower versions) |