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Webサイトリニューアルのポイント。失われるSEO効果を過小評価していませんか?移行前に考えるべき4つのこと


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Webサイトの寿命は3年といわれています。

もちろんそのまま使い続けることはできますが、デザインが古臭くなったり、運用している人も見飽きてくることから3年がリニューアルのタイミングといわれることが多いようです。

仕事がら、コーポレートサイトやEコマースサイトのリニューアルを頼まれることが多いのですが、みなさんもれなく、リニューアルによる損失を考えていなさすぎです。

新しいものへの希望や期待をもつのはいいことですが、今あるものを全部捨てて一から作り直すなんてもったいおばけがでてしまいます。

ここでいう”今あるもの”というのは、ずばりSEOとしての価値です。

写真:http://www.flickr.com/photos/vaboo1967/

SEOとしての価値

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そのWebサイトが数年運用されているのならば、少なからず検索エンジンからインデックスをされているはずです。

インデックスとは電話帳のようなもので、Googleのような検索エンジンが世界中のWebサイトをページレベルでリストしたものです。

例えばgoogleのサイトに行って、検索窓に下記のようにタイプしてください。

site:http://あなたのサイトURL

表示された検索結果が、インデックスされているあなたのページです。

これはWebサイトを公開して一瞬で登録されるものではなく、時間の経過とともに徐々に手に入れることができた、いわばWebサイトの重要な財産です。

写真:http://www.flickr.com/photos/maclufus/

リニューアルすると何が悪いの?

Question

乱暴な言い方をすると、せっかく手に入れたインデックスが消えます。電話帳のに載っている電話番号が急に使えなくなるのと同じことです。

例えば、”Webデザイン 費用”というキーワードで検索した場合、検索エンジンはインデックスを参照して検索結果を表示します。

既にインデックスから削除されてしまっていたら、当然検索結果に表示されません。

写真:http://www.flickr.com/photos/oberazzi/

じゃあリニューアルできないじゃん!

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いいえ、そんなことはありません。新しいWebサイトにしっかりリダイレクトを入れてあげれば影響を最小化できます

これは.htaccessなどの設定ファイルを編集したり、HTMLにmeta refreshを記載する方法などがあります。ちょっとテクニカルなので、もしも外部業者にリニューアルを委託しているのであれば、その旨伝えておけばやってくれると思います。

これでSEOの損失を完全に防げるわけではないですが、ある程度は救済できます。

写真:http://www.flickr.com/photos/88953333@N05/

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グローバル企業にありがちな問題

Happy with Global warming?

今回この記事を書こうと思った理由がこれです。

先日、海外に支店を持つあるお客様からコーポレートサイトを作って欲しいと依頼を受けました。依頼内容はおおむね下記のような感じです。

  • 支店それぞれが独自のドメインでHPを持っており、それを1ドメインに統合し、統一感を持たせたい
  • 新たな統合HPはxxxx.comを利用したい。xxxx.comは既に海外支社の一つが利用中なので、譲り受ける
  • 新たな統合HPは既に社名を知っているユーザー向けのパンフレット的なサイトにする予定
  • 海外支社はサブドメイン(us.xxxx.comなど)か、サブディレクトリ(xxxx.com/us/など)をきって、運用する

この案件を聞いたときに、正直やばいと思いました。

写真:http://www.flickr.com/photos/doug88888//

懸念1. SEO効果が消えてしまう

新サイトに利用しようとしているドメイン(xxxx.com) は既に海外支社のひとつが使用しています。このドメインはばっちりSEOをしてあり、確かに狙ったキーワードで検索の上位表示がされていました。

新サイトでxxxx.comを奪い取られてしまうと、現在享受できているSEO効果が薄れてしまいます。

懸念2. フットワークが重くなる

xxxx.comのサブドメイン、サブディレクトリはあくまでも主ドメイン(xxxx.com)の一部なので、制約が厳しくなりそうです。

支店でページを更新するにしても、xxxx.comの管理部門(恐らく本社)への承認フローができそうな気がします。

SEOは一度で終わるものではなく、モニタリングして調整していく必要があるため、フットワークを軽くしておく必要があります。

例えば新製品、新サービスでキーワードを埋め込んだコンテンツをつくっても、更新のために長い承認フローがあると、機を逸してしまうということです。

懸念3. SEO効果が分散してしまう

SEOはドメイン単位に行うと効果が最大化されるため、一つのドメインに様々なキーワードを詰め込むとそれだけ効果は薄まってしまいます。

例えば、キーワード “シンガポール らーめん” と “アメリカ らーめん” のどちらも上位表示されようとSEOをして、検索結果がそれぞれ5位になるのなら、“シンガポール らーめん” に注力して1位をとったほうが遥かに効果が上がる(CTRがあがる)というわけです。

懸念4. 全体最適がはかれない

本社、支社のWebサイトに期待することの相違により足を引っ張り合う可能性があります。

企業がWebサイトを作るとき、主に二つのパターンがあります。


1. 社名やブランドを既に知っている人向けのパンフレット的サイト
2. 社名やブランドを知らない人を検索結果から流入させるサイト 

この二つではサイトの作り方が全く異なります。

1はロボット(検索エンジンのクローラー)を意識する必要はなく、画像やflashを使って見た目と使いやすさをひたすら追求すればよいですが、2はロボットに読ませて、インデックスさせる必要があるため、文章量や位置、HTMLのタグなどを意識してサイトを作る必要があります

海外に進出する企業様の特徴として、日本では既に常連顧客もいて、社名も知れているが、海外では新参者。地元や他国の会社と競合する場合がほとんどです。

すると、日本本社は既にブランドができているのでパンフレット的サイトを希望し、これから市場を開いていく海外支社は検索で流入させるサイトを希望することになります。

今回私が相談を受けたケースもそのとおりで、ヒアリングすると本社と支社でかなりの思いの違いが感じられました。

どういうソリューションがあるか?

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写真:http://www.flickr.com/photos/noitan/

新サイトは新ドメインで運用する

まず、一番避けたいのがxxxx.comを簡単に新サイトに受け渡してしまうことです。そこで、xxxx-corp.com や xxxx.-corp.jp といった新しいドメインを取得し、そこに新サイトを作ります。 

パンフレット的なサイトならば、既存ドメインを使い、既に得ているドメイン価値を引き継ぐということをしなくてもいいはずです。
中古ドメインを使ったSEOながありますが、これは一般的に、企業名もブランド名もなく、短期間で検索結果で上位表示を狙いたい場合にやる手法です。

海外支社は独自ドメインで運用する

海外支社は独自のドメインで独自のHPを運用します。xxxx.com のxxxxの部分を共通にして、.sgや.cnなどccTDLと呼ばれる国別コードの部分を変えます。

ドメインの見た目は似ていますが、xxxx.com と xxxx.sg は全く別のドメインです。

別のドメインならば、お互いが影響を受けることなく、地域のサービスや商品に特化したキーワードでSEOをかけることができます。別ドメインなので、支店に管理権限が与えられる可能性が高く、スピーディにサイトを更新・運営できます。

CMSを使って技術者不在を解消

海外支社などは数人のスタッフできりもりしているケースがよくあります。Webサイトを作れる人がいないということも普通にあるでしょう。

そういう場合はCMS(Contents Management System)を使いましょう。 CMSはノンプログラマでもサイトを運営できるようにしたパッケージソフトです。当サイトでも利用しているWordpressもCMSの一つですが、マイクロソフトのワードと同じような感覚でページを追加していくことができます。

最初のセットアップだけ、本社や、技術者がいる支社でやってあげて、運用をそれぞれの支社にお願いすればいいと思います。

まとめ

SEOを知らない業者にリニューアルを頼むのは本当に危険です。

「リニューアルしたらアクセスが半分になったんだけど、助けてくれーー」 なんていう依頼は普通にあります。

やっかいなことに一度落ちた評価を立て直すのは結構骨が折れます。

リニューアルというと、デザインにばかり頭が行き、自己満足のリニューアルになることがよくあります。

目的は何か?、誰の為のリニューアルなのか?をしっかりと頭に入れて、損をしないリニューアルをしましょう。

今回の私が相談を受けたケースも、意見をしなければ、おそらくそのまますすんでいくでしょう。 世の中に数多あるWebサイトがこうやって沈んでいくんだろうなと思うと感慨深くもあり、はかなくもあります。

今からえらそうなことを言います。


お客様がいうことを100%信じて追行するだけなら誰でもできます。そんなのは仕事じゃなくて作業です。 要求を聞いたらリスクを考え、もっといい方法を探す。そして、自分なりのソリューションを提案する。それが仕事です。

以上、えらそうなことを言いました。

Webサイトは思っているよりずっと価値があるものです。うまく使えば、何十人、何百人の営業マンと同じ働きをしてくれます。 ぜひそんなかわいい子供たちをムゲにしないよう、サイトリニューアルはしっかり行いましょう。

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